厳密さに拘る癖に用語の無責任な用法を好み、感覚の庭を耕している

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

音楽ゲーム,蒸気嗜好,DP七段

交通費と食費から捻り出した娯楽費を握りしめ,中型商業施設の奥で辛うじて息づいている粗悪な光の束へ飛び込んだ16の私.四号機パチスロの前には,すっかり丸くなってしまった背中が一列に並んでいた.背負うものが無くても,きっと私たちの背は丸くなっ…

チーズナン探訪記 ~久喜編~

チーズナンをやめた僕の友人がしばしば癇癪を起すようになってから久しい.彼女の悲しき顛末についてこの場で語るのは差し控えるが,彼女の遺した手記から一頁抜粋しよう.その奇天烈な文面から,各自で彼女の症状を補完していただきたい. 過去を噛み締めな…

"不在"という距離形式

私はいつも自身の物理的な死について考えている.不在になるとは死ぬことを指すのだろうか?とにかく私は不在でなくてはいけなかったような気がするのは確かだ.しかし何に対して?少し前に読んだ本の中に次の文を見つけた. 私はその瞬間に私の思考を集中し…

夕日性 -形而上絵画と70's rockにisomorphismの手を-

夕日は私の手中にもあるのだろうが、手中にある夕日を他人に伝える方法を知らない。仮に説明できたとして、説明しきった頃には夜になっているはずだ。夕日そのものを伝えることは、恐らく誰にもできないのだ。しかし夕日のもつ性質…夕日性についていくつか思…