厳密さに拘る癖に用語の無責任な用法を好み、感覚の庭を耕している

夢を見た

 昨晩二つの夢を見た

 

 最初に見たのは嫌な夢

 次に見たのはもっと嫌な夢

 

 最初に見た夢には悲しみがなかった

 次に見た夢には悲しみがあった

 

 それは鳴り止まない振動音が私の鼓膜を破ってしまったから

 それは私が失明なんて望んではいないから

 

 最初に見た夢には悲しみがなかった

 次に見た夢には悲しみがあった

 

 それは私が望まれているのではなかったから

 それは私が望んでいるから