厳密さに拘る癖に用語の無責任な用法を好み、感覚の庭を耕している

ToyCube Pf. DPA 鳥A

 漂識ゆきです。

 記事の内容は表題の通りです。

 

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ToyCube Pf. DPA 鳥A

 

 複雑な心境です。とてもとても。

 

 初めての出会いは2020年3月7日でした。

 

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ToyCube Pf. DPA 初めての出会い

 

 この頃は全く☆11に歯が立たない状況でした。

 ToyCube Pf. DPAは後半から、軸の混ざった押しにくい同時押しが何回か現れます。

 好きなだけあってとても緊張してしまうし、この段階では146同時押しにあまり耐性がないので、ここだけで滅茶苦茶になってしまいます…。酷い時は手のひらでべちゃっと押してしまったこともあったような気がします。

 

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軸+同時押し 1Pは押しづらい146同時 何度か厳しい着地皿も…

 

 ずっと、ToyCube Pf.を綺麗に叩くことを意識しながら遊んできた、その記録です。

 

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後の思い出になるように、ブログに載せていたToyCube Pf.集


 この曲がなかったら、僕は多分DPをやっていませんでした。

 それくらい思い入れがある、大好きな曲です。

 好きで好きで、たまらなく好きでしょうがないんです。

 

 ああ。

 けれども僕が曲調に見出すものは、結局僕の認識の支配下にあるものばかり。

 鏡を眺めているような、人形を愛しているような気がしないでもない。

 自分の理想を投影して快感に浸っている、独りよがりに。

 これも、自己愛なんでしょうか、君。

 …答えてくれる人はみんな殺してしまった、みんな殺してしまった。

 

 朝が来れば起きなければいけないし、夜が来れば寝なければならないよね。

 それと同じ。

 ToyCube Pf.が流れたら、帰らなきゃ。どこに?

 死体が詰め込まれた引き出しの中からぽたぽたと赤い液体が流れている。

 昔はその引き出しをよく開いていた気がするけれど、もうずっと開いてない。

 帰らなきゃ、帰らなきゃ。

 僕はその赤い液体でできた水たまりに、火を灯したマッチを落とす。

 さようなら、君。さようなら、僕。

 君が消える、僕も消える。煙になって見えなくなっていく。

 水たまりも、死体も、引き出しの中も、すべて空っぽになってしまったね。

 さぁ、ToyCube Pf.が流れてきたよ、帰らなきゃ。

 僕は狭い引き出しの中に僕自身が収まるように、

 皮を剥ぎ、骨を折り、頭蓋を砕き、乱雑に内臓を並べていく。

 ただいま。苦しいね、とても、とっても痛いね。

 でもきっと次の僕が、また僕を煙にしてくれるから大丈夫だよね。

 

 朝が来れば起きなければいけないし、夜が来れば寝なければならないよね。

 それと同じ。

 ToyCube Pf.が流れたら、帰らなきゃ。

 …おかえり。さようなら。

 

 何の話?僕も分からない。とにかく、好きです。とても。

 それくらい大好きな曲に一区切りつきました。

 大好きな曲に、一区切りついてしまいました。

 それは、一年も恋焦がれていた歓喜するべき瞬間と認識していたはずでした。

 しかし、自分の中では不思議と喪失感の方が勝っているのでした。

 それは、恋が成就したときの、あの喪失感に近いものでした。

 

 恋したいものに恋できなくなってしまう矛盾、死にたくなる理由の一つだね。

 ToyCube Pf.が人じゃなくてよかった。

 きっと僕は君に恋できなくなる前に君を